
見てきました。
シン・エヴァンゲリオン劇場版。
本当に終わってしまったんですね。
完結して寂しい気持ちもありますが、それ以上にめちゃめちゃ感動しました。
見終わった勢いで感想を書いてみたいと思います。
ちょっと長いかもしれません。
※注意!ネタバレを含みます。
シン・エヴァ感想
シンジくんが救われた

本当に良かったよね
自分の存在に自信を持てず、内向的なイメージの強い彼。
TV版、旧劇版では回を追うごとに精神を病んでいき、「まごころを、君に」ではほとんど発狂してしまいました。ラストシーンも救われたのかどうか・・・。
新劇場版の序ではヤシマ作戦をやり遂げ、破ではこれまでにない主人公らしさを見せました。
が、Qではニアサードインパクトを起こした張本人としてボロクソに叩かれ、槍でやり直そうとするも裏目に出て心が折れてしまいましたね。
今回はその心折れた状態から始まるので、前半はとにかくシンジくんが喋らない。笑
幽鬼のように歩き、部屋の隅で小さくなって、アスカの首を見るたびにゲロを吐き、家出をするが腹が減り、アスカとアヤナミレイに用意してもらった栄養食を食べながら涙を流す。控えめに言っても可愛そうすぎます。
でもシンジくんの言う通り、周りの人たちが優しかったおかげで精神を復調。ヴィレに戻って父親と向き合うことを決意。14年の時間を埋めるかのように精神的に成長し、あのエンディングを迎えることが出来ました。シンジくんがやっと救われて、本当に良かった・・・!
アヤナミとおまじないしたい
私もアヤナミレイと仲良くなるおまじないをしたいと思いました。(小並感)
田植えのシーン
プラグスーツで田植えをする女、アヤナミレイ。
私もアヤナミレイと田植えをして、カブをあげたいと思いました。(小並感)
アヤナミレイの退場
前半のショックシーン。
第三村の人たちと関わる中で個性を持ち始めたアヤナミは、今までの「綾波レイ」とは完全に別人物として描かれていました。本人も「綾波レイ」とは違うという自覚を強めたのでしょう。「名前をつけてほしい」とシンジくんにお願いしましたが、「綾波以外思いつかない」、と名前をもらうことなく時間切れで消滅。

結局「綾波レイ」から逃れられなかったようで悲しかったですね
しかし、私自身も彼女に「綾波レイ」を投影していたようです。
時間切れの直前、アヤナミが白プラグスーツになったシーンで、一瞬「おお!」と思ってしまったんです。この演出は心の中を見透かされたようでドキッとしましたね。
あのキャラたちも
トウジ、ケンスケ、委員長。
懐かしのメンバーすぎる!
ニアサードインパクトでネルフ、ヴィレ以外は絶滅したと思っていたので驚きでした。
ジムニー最強
コア化した大地をものともしないジムニーが強すぎる。
ヴィレの飛行艇は時間とともに汚染されてましたよね。

もはやエヴァなのでは?
戦闘シーンがどれもカッコいい
どのシーンもカッコいいです!
特に好きなのは、
- AAAヴンダーの大気圏突入・・・大気圏突入はロマン
- 誘導弾発射・・・誘導弾とはwww シン・ゴジラの無人在来線爆弾の再来でしたね
- 新2号機、8号機射出・・・BGMと相まって最高
新2号機がヤバい

新2号機がマッシブで好みすぎる!
毎回内臓が飛び出すレベルで大破する印象の2号機(弐号機)ですが、Q終盤での自爆はさすがにやりすぎたのか、半身を残すのみとなっていたようですね。それをユーロネルフ保管パーツと組み合わせてニコイチ型としてリビルド。とんでもない魔改造をされて再登場しました。
異形という言葉がぴったりで、もはや鬼のような印象すら覚えます。
使徒化のキモカッコよさもいいぞ。
巨大綾波のCG
巨大化しがちな女、綾波。
3Dの質が独特で周りの絵から浮いていたので、違和感がものすごかったです。
ジャストタイミングでピンク髪が「変!」と代弁してくれました。
13号機のワープ
ゲンドウの乗る13号機が虚数空間?をテレポートして逃げるシーン。
2本の槍を持った棒立ちの13号機が、ピュンピュン現れては消えを繰り返すのが妙にシュールでした。
あれをゲンドウがやっていると思うと面白すぎるwww
13号機との戦闘シーン
初号機vs13号機の戦闘でおもちゃのように吹っ飛んでいく街並み。
これを最初見た時、「予算が尽きたか!?」「物理エンジンがイカれたのか!?」と思いました。笑
セット裏まで吹っ飛んだ時点でやっと特撮風なのだと気づきました。
ゲンドウの独白

コミュ障の私は非常に共感しました。笑
ゲンドウは良くも悪くも行動指針が一貫していて好きです。
原動力も頭で考えたことじゃなく、嫁に会いたいというシンプルな感情なので憎めないんですよね。
ループしていた?
キャラクターを一旦退場させるために様々な演出がありましたが、どうやらエヴァ世界はループしていたような節がありましたね。旧劇ラストの波打ち際のアスカのシーン、湖畔のカヲルくんのシーンは新劇ではなかったカットだと思うため、TV版・旧劇の世界線も回収されたのでしょう。
カヲルくんのセリフでも円環がなんとかと言っていたような気がしますが、ここはよくわからなかったです。笑
VOYAGER
ユーミンのVOYAGER。
これがまさかエヴァに合うとは。
しかも一番泣けるシーンで来るのでものすごく印象に残りました。
碇ユイのシーン
マスクでごまかしてたんですけど普通に泣きました。
他人との関わり
シン・エヴァは今まで以上に感動した。
私はそんな感想を持ちました。きっと話の基本部分が今まで以上に「他人との関わり」の話で、共感しやすかったからというのが理由かなあと思っています。
展開や用語はこれまでの作品同様に難解なのですが、主人公たちの気持ちや関係が精算されたので、物語として「終わった!」というカタルシスがありますね。
正直、いままでのエヴァは謎やその考察を楽しみにしていたところもありました。しかし今作はそんな考察をしなくていいかと思うほど、見て素直に面白いと言えました。細かく見れば不明点やもっと説明が欲しい点があるのですが、この結末はのどごしが良すぎました。
One Last Kiss
見終わって、ゲンドウの曲だなあと感じています。
宇多田ヒカルの歌はどうしてこうもエヴァにマッチするんでしょうね。
Beautiful world、桜流し、One Last Kiss。
全部いいぞ。
まとめ
私がエヴァに出会ったのは中学1年生の時、友人がエヴァのコミックを貸してくれたことがキッカケでした。
すぐにドハマリしてアニメ版と旧劇を見終え、新劇場版が始まり、中学高校大学から社会人になってついに完結。人生の半分以上を楽しんでいたコンテンツが終わりを迎えて寂しい気持ちもありますが、それ以上に満足感でいっぱいです。また、ファンのまま作品の完結に立ち会えたことを何より嬉しく思います。
「さよならはまた会うためのおまじない」のようなセリフがありました。
エヴァは終劇を迎え、おそらくこれでお別れなのだと思いますが、劇中のシーンに合わせてこの言葉を使いたくなりますね。
さようなら、エヴァンゲリオン。