
東京オリンピックロードレースの舞台にもなっている「道志みち」を走ってきました。
約40kmものあいだ、じわじわとした登りが続くこのコース。「永遠」という言葉を身をもって知るには最適の場所でしたね。

トラウマ級に長い!
道志みちを走る!
今回走ったコース
今回走ったコースはこちら。
道志みちは相模原から山中湖までほぼ一本道で行ける約40kmもの登り坂。基本はゆるい坂道ですが、とにかく長いためなんだかんだ獲得標高は1000mに届くとか。
山中湖手前に山伏峠という斜度6%が4kmほど続く箇所があり、最後の難所となっています。
道中での輪行ポイントはほぼなし。電車に乗るためには道中で北上して都留文科大学側に向かうか、山中湖まで走りきって富士山駅で輪行するくらいしか選択肢がありません。
補給ポイントはセブンイレブンや道の駅どうしがありました。また、ハッピードリンクショップなる自販機の集合体がいたるところにあったため、ドリンク系の補給箇所は豊富な印象です。
遠すぎる道のり

長いから無理せず行こう!

お手柔らかに・・・!
今回は友人氏発案のコースなので、友人氏とライド!
が、走力差がありすぎる(私がおそすぎる)ため、道中に2箇所ほどチェックポイントを置いて、そこで合流する方式をとっています。
さて、道志みちを走り始めて、序盤から私の心をくじけさせた標識をご紹介します。

なんだ、あの標識は。
山中湖、42km。
事前に調べていたとしても、実際に登り始めてこの数字を突きつけられると厳しいものがあります。笑
しかも私はスタミナがないので長い登りが大の苦手。この時点で嫌な予感がします。
道志みちは傾斜がそれほどでもないので足に来ないかと思いきや、じわじわと地味に体力を奪っていきます。まるで大蛇に飲み込まれてゆっくりと消化されるような・・・。


道志みちに入って最初の休憩ポイント、セブンイレブンに到着です。
正直に言ってこの時点でインナーローを回しているくらい消耗。なにをそんなに疲れているのか自分でもわかりませんが、とにかく疲れました。ヒルクライム自体2ヶ月ぶりなので足が全く回りません。

そんな体力で大丈夫か?

大丈夫だ、問題ない。(震え声)
普通に大丈夫ではありませんでしたが、走り始めて1時間前後で帰るわけには行きません。それに、ここで引き返すのも面白くありませんし、山がツライのはいつものことです。多少無理してでも進むことにしました。

まだ序盤も序盤だよ

やめて!!もう山中湖はすぐそこだから・・・(現実逃避)
絶望のロンド

登りを再開すると、山梨県に突入しました。
極力、休むダンシングで体力を使わず進んでいきます。

このコースは恐ろしいことに、下り坂がちょこちょこあるんですよね。
登りと下り。相反する存在。これらが意味するところはなにか。それは絶望のロンド。下りは無慈悲な山の女王。山を越えるために登っているのに、なぜ下るのか。
引き返して帰ろうという考えを下りが邪魔します。引き返す、すなわち今下った坂を登りかえす。おそらく大した坂ではないのでしょうが、下っていると斜度が数パーセント増して見えるので、とても戻ろうという気は起きませんでした。こうして蟻地獄のような道志みちの罠に嵌っていったのです。

道中の東屋で休憩。予定していた休憩ポイントではありませんでしたが、あまりにも遅れる私を心配した友人氏が待っていてくれました。ここで数分休憩し、次のチェックポイントである道の駅どうしを目指しました。
幸いなことに道の駅どうし手前の数キロは斜度がゆるく、なんとか進むことができました。
道の駅どうし

ようやく休憩ポイント、道の駅どうしに到着。
この道の駅はサイクリストはもちろん、バイク乗り、車乗りにも有名なようでかなり賑わっていました。
バイクラック完備、ベンチ多数のためゆっくり休憩できる場所でしたね。

美味しそうなコロッケ!
めちゃめちゃイモを感じる!なにもつけなくても素の味で美味しい・・・!
レストランもありましたが、山中湖でほうとうを食べる予定なので、先を急ぐことにしました。
山伏峠を越える
道の駅どうしから山中湖までは残り約12km。
そろそろラストセクションです。

しかしそこに立ちふさがるは山伏峠。
最終区間4kmが平均斜度6%超えという削れた足にはしんどい山です。
ここは本当にきつかったです。全く斜度が緩みません。
足が完全に終わっているので、ノロノロと這いつくばるようにしか登れません。サイコンを持っていないので正確な速度は不明ですが、10kmは明らかに下回っていました。

山伏トンネルがピーク!

おおお!終わった!
この我慢して我慢して峠を越えたときが最高。この達成感があるから何キロもの距離を走ってこれるんですよね。
トンネルを過ぎると山中湖村に入り、山中湖まで一気に下りました!
山中湖へ


山中湖までは富士山を見据えながら、気持ちのいいダウンヒル。
どこに富士山が?という疑問が聞こえてきそうですが、見えていたんですよ、実は。
アクションカメラの悪いところが出て撮った画像がすべて白飛びして消えましたが、富士山を眺めながら下ってこれたんです。(泣)


待ちくたびれていた友人氏と合流し、ほうとうで有名な「小作」さんへ。
真正面が富士山で裏手が山中湖という立地。
ほうとうが冷えた体に染み渡る!!
なお、山中湖の写真は疲れすぎて撮れませんでした・・・!
自走or輪行
ほうとうを食べ終えた後、友人氏とこの後の予定について話しました。

予定ではこの後、三国峠(激坂)行くけどどうする?

レンタカーで?(現実逃避)

じゃあ、三国には行かず自走で帰るかい?ほぼ下りだから大丈夫だよ
さぼ氏メモ:サイクリストの言うほぼ下りは登りが含まれる。
というか自走で帰る場合、いま来た道を戻るしかないので道中に登りがあることは確定。ヘロヘロになった今の私に、約70kmもの工程を行けるでしょうか?

まあ、たしかに朝の段階では自走で帰るつもりだったしなあ・・・

お。自走するかい?

ちょっと気合を入れるわ!

うおお!峠の呼吸!壱ノ型!!

『輪行』!!

富士山駅から輪行で帰りましたwww