競技志向のなかった私がレースに出てみようと思ったきっかけ

前回の記事に書いたとおり、第16回Mt.富士ヒルクライムに参加してきました。

しかし、もともと競技志向のなかった私。自転車に乗ることは、もっぱらポタリングと写真撮影のため。多少の坂練をすることはあっても、行ける場所を増やしたいという理由でした。

そんな私がなぜ急にレースに出てみようと思ったのか。

それはある高校生との出会いがキッカケでした。

レースに出てみようと思った理由

ある高校生との出会い

RIDLEYとC24の前輪がクラッシュする前、私はよみうりランドの坂を登っていました。

ここは短いながらも斜度のキツい坂で、ヒルクライムの練習場所として有名なスポットです。

その日も私はインナーローを使って、道路にへばりつくような登坂をしていました。何本目かの登りで後ろからの走行音がするなと思った瞬間、尋常でない勢いのサイクリストが私をパスしました。

『ここは登りだぞ!』と突っ込みたくなるほどの速度。重いギアをグイグイと踏んで、文字通り坂を駆け上がって行きます。そしてあっという間に背中が見えなくなりました・・・!

多くのサイクリストが練習をしているよみうりランドの坂ですが、彼ほどのスピードで登る人は見たことがありませんでした。

『スゴイものを見た・・・!』

呆然としながらようやく登りきると、先程のサイクリストが停まっています。がっしりした体型の若い男性でした。バイクはなんとPINARELLOのDOGMA・・・!

お互いに目があったので『お疲れ様です』と挨拶。それがキッカケになって2、3言やりとりをしているうちに、座りながら話しましょうということに。あとからすぐに彼の相方が登ってきて、三人で話をすることになりました。

現役レーサーの話を聞く

彼と後輩はある高校の自転車部員とのことでした。それも表彰台にも上がったことのあるバリバリのレーサー。この日もレース前のトレーニングをしていたようです。

ロードを初めてどのくらいなのか、普段どの辺りを走っている等、色々と会話をしているうちに『レースには行かれたりしますか?』という質問が。

れーす。レース。RACE。

これまで私が考えたこともない事です。目をそむけてきたというより、完全に自分とは縁のない世界の話、それこそ学生時代に運動をしていたり、体力に自身があるアスリート基質の人のみが生きる世界であると思っていました。私はむしろ積極的にスポーツから遠ざかって、冷房のガンガンにきいたスタジオに昼夜引きこもってバンドをしていたモヤシですので、完全に住む世界が違う、レースという概念が私をアウトオブ眼中、それくらいに考えていました。

私はすぐさま『これまでも、これからも出ることはなさそうです・・・!』と回答をしました。すると、PINARELLOの彼はこんなことを言ったのです。

『レースにはレースの面白さもあっていいですよ。自転車の新しい楽しみ方があると思いますよ』

そしてレースの面白さ、過去のレースの出来事について彼とその後輩が語り始めました。内容もそうでしたが、その話をしている様子が本当に楽しそうなのが印象的でした。何かを熱心に語ること、またそれを聞くことはオタクにとってこれ以上の幸せはありません。また、その道にどっぷりハマっている人が何かを薦めて来てハズレだったことはこれまでありません。私は彼らが熱く語るレースについて興味を持ちました。(単純)

富士ヒルへのエントリー

彼らの言葉がその後も残っていたのでしょう。いつの間にかレースについて色々と調べている自分がいました。もともとロードレースを見るのが好きだった私。その世界に自分が入れるとしたら、高校生の彼らの言ったとおり自転車の新しい楽しみ方が見つかるかもしれない。そんな期待がありました。

ただ、心配事がないといったら嘘でした。

これまで運動とは無縁だった私。そんな私が完走できるのだろうか。遅くてコースで邪魔になるんじゃないか。そもそも、自転車が壊れてしまって無い・・・(フレームにクラックが入る悲劇が発生)。などなど、不安なことはたくさんありました。

しかし考えてみると、ロードバイク始めようと思ったときも不安でいっぱいでした。体力や公道を走ることへの不安。怪我や盗難の心配。それでもロードバイクに乗ってみたら、不安以上の楽しさがありどんどんと沼にハマっていったのです。もしかしたらレースも同じで、最初の一歩を踏み出せれば楽しいのでは・・・?

それならば、勇気を出して挑戦しよう!

でも一人だと怖いので友人氏も誘おう!(ビビり)

フレームは・・・買う! 買うったら買う!

ということで初レース・富士ヒルクライムへエントリーしました!

富士ヒルを選んだ理由は、数あるレースの中でも規模が大きく初心者も参加しやすいイベントであるという評判だったからです。また、ヒルクライムレースなら極端な速度も出ないため怪我をしなそうだという安心感もありました。

実際にレースを走ってみて

彼らの言ったとおり、レースはとても楽しいものでした。

前の人を抜いたり、逆に追い抜かれたり、付いていこうとしたら思いっきりチギられたり・・・。大人がする本気の追いかけっこは尋常ではない緊張感と高揚感がありました。これを日本一の山、富士山でするのですから面白くないわけがありません。頭の中は終始危ない脳内物質で溢れかえっていました。

レースは本番以外にも楽しいことがたくさんありました。富士ヒルは前日入りをしたので、友人氏と宿に泊まって猫と戯れたり、野郎二人でバーベキューをしたりとレジャーを満喫。河口湖の周辺を観光気分で走ったりするなど、自転車旅行としても十分楽しめたのです。

そしてレースに出たことで『富士ヒルブロンズを取る』という目標が出来ました。

そうなんです。初レースを終えたばかりですが、すでに来年の富士ヒルもエントリーする気が満々なのです。それどころか、できれば他のヒルクライムレースにも出てみたい気持ちが湧いています。ハルヒルとかHINOHARAステージとか・・・。

私を新しい沼に招待した彼らがこのことを知ったらどんなことを言うでしょうか。

『やっぱり、言ったとおりでしょう!』と言うかもしれませんね。

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